モバイル足湯
花岡温泉は、昭和36年に創業し、風呂釜が壊れる2023年10月まで62年間、松阪市花岡地区で地域住民の憩いの場として運営されてきました。
常連は、80歳前後の家風呂文化が薄い世代の高齢者で、花岡温泉が廃業したことによってデイサービスに通うことになった方や、日常的な他者とのコミュニケーションの機会を失った方もいる。こうした銭湯の廃業によるコミュニティの喪失は全国的に起こっている出来事であるが、銭湯の改修には多大な資金が必要なため、“湯のつながり”を存続するための最小単位を考える必要があった。
廃業した銭湯に老若男女が輪になって同じ湯に足を浸し、言葉を交わし、場を共有できる「足湯」という選択肢を提案。日本の伝統的な桝づくりの木工技術を応用し、地元大工の確かな技術によって精巧に作られたモバイル足湯ユニット。
このつながる足湯は、湯を通じたコミュニケーションを生み出すための、小さな建築装置である。
- 素材:檜、椆、杉、欅等
- 形状:5角形
- 工法:升づくりの工法
- 燃料:薪



プロジェクトメンバー
大谷匠
看護師 / 福祉と建築 代表 / 医療法人医王寺会 理事
看護師。医療法人医王寺会 理事。看護大学卒業後、株式会社シルバーウッドにて、厚生労働省 社会・援護局補助事業 介護のしごと魅力発信等事業の事業責任者・沖縄県八重山郡での訪問看護事業・VRを活用した企業向けDiversity&Inclusion研修等を担当。2022年4月からは、医療法人医王寺会にて医療福祉の複合施設の企画・運営や訪問診療・訪問介護の運営等を行う。
この人が関わるプロジェクト →林恭正
建築家
1994年東広島市生まれ。2018年ドレスデン工科大学建築専攻特別派遣研究生を経て新潟大学建築学博士前期課程修了。2019〜2023年横浜の設計事務所 tomito architectureチーフアーキテクト。2024年、建築を軸に歴史・文化・慣習を編集し新たな価値を創造・発見する株式会社ArchTankを設立。「福祉と建築」副代表。
HPこの人が関わるプロジェクト →檜田恭平
保育園 園長
2017年に大学を卒業後、保育士として現場の業務を6年務める。2020年から福祉と建築に参加。現在は福祉と建築の運営と小規模保育園の園長として、保護者支援や、より子どもの最善の利益を保証できる物的・人的環境の整備などに注力している。
この人が関わるプロジェクト →設計
施工